新しい保健・福祉施設
栃木市保健福祉センター
石橋 勝夫
1
1栃木市保健福祉センター
pp.450-451
発行日 1994年6月15日
Published Date 1994/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901063
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栃木市は,関東平野の北部,栃木県の県南にあって,海抜43m,東西14km,南北11kmで,西北部は山岳地帯となっており,出流,三峰,晃石,太平の山々が連なり,東南部は開けて関東平野に続いている.市街地の中心部には,かつては江戸とを結ぶ舟運の大動脈として利用された巴波川が貫流している.明治の初期には,栃木県庁が設置され商業活動も一段と活発化し,豪商の出現とともに見世蔵や土蔵が建てられ,そして蔵の街としての街並みがつくられ経済活動は隆盛を極めた.市街地の中心部には,今でも多くの蔵が軒をつらね,巴波川の川面に映る黒塀や白壁の土蔵,また,10万尾をこえる錦鯉の群遊する景観には,往時の栄華をさえ感じるものがある.
こんな歴史の息吹くなかにあって,本市では21世紀を展望した将来都市像を「活気あふれる産業文化都市」と定め,その具現化に向け,健康で住みよい街づくりを行っているところであるが,これに比例するかのごとく人口の高齢化が着実化し,これは避けては通れないものとなってきている.
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