活動レポート
「まいんど・きょうと」(京都精神障害者友の会)の活動
遠山 照彦
1
,
冨永 貴則
1
1京都民医連中央病院精神科
pp.364-368
発行日 1994年5月15日
Published Date 1994/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901040
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◆はじめに
精神保健法施行後「5年後の見直し」の時期の中で,1987年の法改正の際に,「積み残し」となったいくつかの課題1)のうちのひとつであるいわゆる大都市特例が,1996年度より導入されそうである.これにより政令市は,これまで道府県が行ってきた精神保健行政を,立案・実行しなければならなくなる.すでに東京都2)の他にも,川崎市3)のように,これまでにも市レベルでの調査・施策の立案・実行をしてきたところもある.しかし京都市では,これまで精神保健についての総合的な計画をもたず,ようやく最近関係各部署が整備され,京都市立の精神保健センターを設立することが計画中であるときいている.
このような状況の下で,我々は,最近,市民レベルで京都の精神障害者福祉の前進に寄与したいと考え,1992年5月に「まいんど・きょうと」(京都精神障害者友の会)を発会した.このレポートでは,「まいんど・きょうと」の概要を紹介するとともに,その会員などを対象に行った「京都市精神保健センターについてのアンケート」調査の結果を報告したい.
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