特集 地域開発と公衆衛生—地域活性化の論点と戦略
新しい公衆衛生パラダイムの論点と戦略構想
小野寺 伸夫
1
1埼玉県立衛生短期大学
pp.155-160
発行日 1994年3月15日
Published Date 1994/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900986
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
◆まえがき
わが国が国際社会において重要な責務を有する今日において,世界の人々の健康と福祉の向上を通じ,活力ある社会づくりへの路線形成が望まれている.
公衆衛生は学理と実践を通じて,これらの期待に応えるべき戦略構想として,時代の発展を促す新しい枠組み(パラダイム)を必要とする.同時に,日常生活において人々の価値観の多様化が進み,健康生活のありかたについて個人が持つそれぞれの生活年齢に適合した機能や行動を配慮した生活の質(QALY=Quality Adjusted Life Years)の向上が求められる.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.