特集 地域保健をどうすすめるか—保健所長はこう主張する
機能訓練事業における連携—高齢者ヘルスケアシステムの確立を目指して
佐甲 隆
1
Takashi SAKO
1
1三重県津保健所
pp.723-726
発行日 1993年10月15日
Published Date 1993/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900901
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■はじめに
老人保健法の実施から10年が流れ,高齢化の進行の中で,在宅ケアの必要性が高まり,保健事業の重点も徐々に機能訓練にシフトしつつある.
現在三重県では,市町村事業としての機能訓練の実施率は65%となっているが,実際のニーズには,十分に応えられているとは言えぬ状況にある.したがって,保健所や医療機関,保健福祉施設が,いかに市町村と連携し,支援してゆくかが大きな課題となる.この小論では,我々の実施した脳卒中情報システムの試みを通して,地域リハビリテーションの推進,包括的な高齢者ヘルスケアシステムの確立に向けた取り組みや,保健所の市町村への連携・支援の方策などを考えてゆきたい.
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