特集 地域保健をどうすすめるか—保健所長はこう主張する
保健所長の新しい実践への期待
重松 峻夫
1
Takao SHIGEMATSU
1
1福岡大学医学部公衆衛生学
pp.727-730
発行日 1993年10月15日
Published Date 1993/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900902
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地域保健をめぐる状況は,最近の地域保健改革に関する多くの論議の中に繰り返し述べられ,見直しの必要性については,異論がないと思われる.7月初旬公衆衛生審議会総合部会は,国の「地域保健対策の基本的在り方について」の諮問に対する答申を提出した.この地域保健の大きな変革の流れの中で,保健所関係者は危機感を持ち,意見の集約,具申等対応に忙しかったと思われる.我々も衛生学・公衆衛生学教育協議会において,地域保健の改革を,保健所問題を中心に検討してきた.今回の答申は地域保健の枠組みとシステムの改変であるが,後者についての具体的なあり方は今後の立法過程と,その実施への方策に残されている.この時期に,多くの保健所長のそれぞれの立場からの意見を集める企画は時宜に適したもので,編集者の依頼に応じて一文を草することとした.
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