特集 患者心理にとりくむ—大森赤十字病院における4年間の試み
心理カンファレンスに参加して
好ましい人間関係の創造のために
近藤 栄子
pp.22-23
発行日 1970年10月1日
Published Date 1970/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661915042
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人間の社会における病理(社会病理)のふきだまりのなかで,よりよい看護と患者の社会復帰を願い,苦心しておられる婦長さん方の話し相手として,私自身の母親としての,また嫁,妻,教師,学生,ケース・ワーカー,社会活動家としての現在までの経験と,いくばくかの学問的体系とをないまぜて,現実的に役立つカンファレンスをと心がけるようにしております。
貴重な一例ごとのデータが単なるデスク・ディスカッションの対象となってはなりません。一例ごとに,一般的看護にも還元しうる普遍的な解決法や対策を,たとえそれらに,試行錯誤のまだるっこさがあるとしても,実行しうる方向をさぐりあてなければならないでしょう。
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