保健所機能の新たな展開—飛躍する保健所
ユニークな保健所活動の条件—スリム&ボトムアップ
田上 豊資
1,2
Toyoshi TAGAMI
1,2
1高知県保健環境部健康対策課
2窪川保健所
pp.422-424
発行日 1992年6月15日
Published Date 1992/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900594
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◆地域保健将来構想検討会の報告
地域保健将来構想検討会から,保健所の情報・計画・調整機能などの充実強化と地域にあったユニークな活動を展開する必要性が強調され,厚生省計画課は,その推進を図るため地域保健医療計画や地域保健推進特別事業を新規事業化した.保健所にとっては,実に有り難い話であるが,残念ながら今一つ反応が鈍いように聞いている.
確かに,全国的視野で見ると,縦割りの機関委任事務に慣れすぎたせいか,基礎体力を失って折角のチャンスにも食いつく力のない保健所が多いのも事実かもしれない.しかし,「なぜ基礎体力が弱まったのか?」,「どうすれば基礎体力づくりができるのか?」という議論と対策を十分にすれば,保健所は,来るべき21世紀の課題解決に大きく貢献できることを主張したい.
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