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特集 どうしたらやせられる?―名人の示す実例集
Ⅱ実践肥満攻略法
夏休み!親子でスリムキャンプ
Summer camp for overweight children and their parents!
古川 弘子
1
,
岡田 泰助
2
1高知女子大学 健康栄養学部健康栄養学科
2医療法人治久会もみのき病院 小児科
キーワード:
①肥満児
,
②小児糖尿病
,
③治療中断
,
④不登校
,
⑤親子キャンプ
Keyword:
①肥満児
,
②小児糖尿病
,
③治療中断
,
④不登校
,
⑤親子キャンプ
pp.81-84
発行日 2011年1月15日
Published Date 2011/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101143
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はじめに
肥満児の増加と1992年から全国的に義務づけられた学校検尿システムの導入により,子どもの2型糖尿病が増加してきている1).2型糖尿病の多くは自覚症状に乏しく,唯一の発見方法として学校検尿システムは大変意義のあるものであることは間違いない.一方,日本における若年発症2型糖尿病の予後が同世代の1型糖尿病よりも頻度が高くかつ重篤であること2),さらに,35歳までに増殖網膜症をきたした患者の約40%が「自分が糖尿病であることを18歳までに知っていた」ことが東京女子医科大学糖尿病センターの合併症調査で明らかになった3).また,合併症の頻度・重症度は「学校検尿発見群」と「学校検尿以外発見群」では全く差がなかったが,治療中断歴の有無により差があることも明らかになった4).つまり「治療中断をさせないこと」が小児期発見2型糖尿病の予後改善の方法」ではないかと考え,さまざまな取り組みを行ってきた.
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