活動レポート
留辺蘂町における「スリム倶楽部」の実践
千葉 昌樹
1
,
一色 学
2,3
,
志賀 幸江
4
,
宮部 真由美
4
,
妹尾 秀雄
1
,
梶 由美
1
,
小林 豊
5
Masaki CHIBA
1
,
Manabu ISSHIKI
2,3
,
Yukie SHIGA
4
,
Mayumi MIYABE
4
1北海道北見保健所
2紋別保健所
3前北見保健所
4留辺蘂町保健センター
5留辺蘂町教育委員会
pp.110-113
発行日 1992年2月15日
Published Date 1992/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900521
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●はじめに
わが国の成人保健を考えるとき,成人病対策は極めて重要な課題である.特に肥満は高血圧,虚血性心疾患,糖尿病をはじめ多くの疾患のリスク・ファクターであり,肥満の予防および解消は成人保健上,重要な課題となっている.
北見保健所の管轄は,北見市,端野町,留辺蘂町,訓子府町,置戸町の1市4町,人口約13万7千人である.肥満教室は当所の技術的援助,指導のもと,4年前から各市町村単位で開設され始めているが,平成2年度より留辺蘂町でも開設される運びとなった.留辺蘂町は北海道網走支庁にある人口約1万2千人の温泉観光地であるが,産業構造は商業,酪農,林業など様々である.教室開設の背景には,町民健康診査における肥満者の多いことがあげられる.平成2年度の留辺蘂町町民健診によると,厚生省の「肥満とやせの判定表・図1)」による90%以上の「ふとりすぎ」に該当するものが約20%と高率であり,肥満者の多い地域といえる.
「スリム倶楽部」と称した今回の肥満教室では,留辺蘂町の成人女性16名が受講し,良好な成績を得ることができた.その概要と今後の問題点などについて検討したので報告する.
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