実践・病院のマネージメント・4
トップダウンとボトムアップ
井手 道雄
1
Michio IDE
1
1聖マリア病院
pp.877-881
発行日 1989年8月1日
Published Date 1989/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209667
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前回は,病院の戦略計画と,戦略に基づく戦術計画を変更する際の具体例およびその過程について,本院第2期から第3期への移行期での新生児センターの建設を例にとって示した.また,戦術計画の策定と実施に当たっては,一般企業で広く採用されているportfolio managementが有用な手段の1つであり,stra-tegic business unitの概念も病院経営に適応し得ることを述べた.
本稿では,business unitについて再度ふれ,business unitの評価と実施の過程では,最近しばしば言われている病院におりる診療と経営の分離よりも,むしろ今後の病院のマネージメントでは,診療と経営はより一層密接になると筆者——医師の立場としてだけではなく,病院をマネージする立場の者としても——は考えているので,この点について強調したい.
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