特集 これからの公衆衛生看護教育を考える
地域保健・医療・福祉サービスと公衆衛生看護教育—看護教育現場の視点から
津村 智恵子
1
Chieko TSUMURA
1
1大阪府立看護短期大学
pp.95-98
発行日 1992年2月15日
Published Date 1992/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900517
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■はじめに
高齢化社会突入により,国の方針でもある在宅ケア維持のために保健・医療・福祉チームの一員としての看護職の果たす役割は大きい.いずれの職域,領域で働く看護職にとっても欠かせないのは,地域ケアの一翼を担う専門職としての視点・技術,すなわち継続看護の視点であり,訪問看護の基礎技術である.これに加えて保健婦として働くには,独自の機能である一定の地区(集団)を担当し,健康問題の早期発見・早期解決のための地域活動展開技術は欠かせない.
平成2年4月,厚生省健康政策局より「看護婦等学校養成所教育課程改正」に基づく新カリキュラムが発足したが,看護教育現場にいる者として,このカリキュラムが現状および将来の看護婦・保健婦教育に沿うものであるか否かを考えてみたい.
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