特集 廃棄物処理—公衆衛生の課題
大阪府の産業廃棄物対策の現状と課題
倉内 喜由
1
Kiyoshi KURAUCHI
1
1大阪府環境保健部環境局環境整備課
pp.851-853
発行日 1991年12月15日
Published Date 1991/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900479
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◆はじめに
大阪府域においては,わが国の総面積377,727km2の0.5%のエリアに,総人口の7%に当たる873万人の人口と全国の8%に当たる54万カ所の事業所が集積し,活発で密度の高い都市活動,事業活動が展開されている.これらの活動に伴って排出される産業廃棄物は,昭和62年度では2,207万トンに上っており,10年間で1.5倍に増加している(図1).
一方,高度に土地利用が行われている府域においては,最終処分場をはじめとした各種の処理施設の設置が極めて困難となっている.
本稿では,以上述べたような府域の状況を踏まえて行ってきたこれまでの産業廃棄物対策の現状を紹介するとともに,今後の課題を提起したい.
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