特集 へき地・離島の保健・医療
離島における廃棄物処理の現状と課題
出口 栄一郎
1
Eiichiro DEGUCHI
1
1鹿児島県保健環境部環境管理課
pp.511-515
発行日 1986年8月15日
Published Date 1986/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207307
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■はじめに
廃棄物は,我々の日常生活並びに経済活動を行う上で必ず発生する物であり,国民生活の向上,多様化並びに産業形態の変化に伴い,質的,量的に変動するものである.これらの所産である廃棄物をいかに適正に処理し,生活環境の保全及び公衆衛生の向上を図るかは,社会の維持発展に不可欠な,しかも基本的な事項である.
国においては,昭和58年11月,生活環境審議会が厚生省に対し,「今後の廃棄物処理行政の基本的方策について」と題する答申をしているが,廃棄物処理施設の整備に関しては,その必要性は認識されながらも「めいわく施設」ということで,施設整備が進まない中で,とりわけ鹿児島県の離島における廃棄物処理問題について考えてみることにしたい.
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