特集 計画の時代—保健と福祉のリンケージ
岩手県の保健医療計画の展開と成果
佐柳 進
1
Susumu SANAGI
1
1岩手県環境保健部
pp.454-458
発行日 1991年7月15日
Published Date 1991/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900375
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◆はじめに
昭和60年に医療法が改正され,良質でかつ効率的な保健医療を地域に密着したものとして展開するため,都道府県知事に保健医療計画(「計画」という)の策定が義務づけられた.
岩手県ではこれに先立って,昭和56年に「岩手県地域保健医療計両」を策定し,県域を9つの保健医療圏に分けて,包括的な保健医療サービスの実現を図った.昭和60年には県総合発展計画の策定に合わせて,新たに「新岩手県保健医療計画」を策定した.これはその後,医療法の改正を受けて見直すこととなり,昭和63年3月に必要病床数の算定などを新たに加え,「新岩手県保健医療計画(改定保健医療編)」(「昭和63年計画」という)を策定した.
岩手県では現在,新しい県総合計画の策定に取り組んでおり,その時期と合わせて新たな計画の策定作業を進めているところであるが,特に必要的記載事項については,新たな患者実態調査を踏まえて必要病床数の見直しをすでに行い,本年4月1日をもって県報に公示した(「平成3年計画」という)ところである.
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