発行日 1952年11月15日
Published Date 1952/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661907175
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石ころだらけのけわしい山路を,トラックにゆられながら,又時にはポータブルのレントゲンを肩にかつぎながら,雨の日のこともあり,風の強い日もあり,そして時には,こおりつくような吹雪のなかのこともありますが私だちはいつも元氣よく歌をうたいながら山の奧の出張診療にでかけていきます。
出張診療ということは,農村で働らく私だちの病院にとつては,缺くことのできない。大切なしごとの一つなのです。私だちは,病院の中で勤務し病院にくる農民を親切に診療するだけでなく更に一歩進んで交通の不便な山間部に入つてゆき,病院に來ない又は病院に來られない農民をみてやる必要があるのです。
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