調査報告
飲酒量の指標としてのγ-GTP値と血圧値との関連について
駒井 恵美子
1,2
Emiko KOMAI
1,2
1杏林大学医学部公衆衛生学教室
2現札幌市北保健所
pp.348-352
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900102
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
■はじめに
多量飲酒は血圧上昇の因子となることは,疫学面,臨床面からも実証されているが1〜5),そのメカニズムはまだ解明されていない.飲酒調査は報告により対象,飲酒量のカテゴリー,多量飲酒の設定,方法論,解析法も異なっている.飲酒量は自己申告による調査が多いが,飲酒量を客観的に把握するため,飲酒の慢性マーカーとして評価されているr-Glutamyl Transpeptidase(以下γ-GTP)を飲酒量の目安として6〜ε),飲酒と血圧との関連を地域住民,大企業事務職男性の二集団で検討した.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.