特集 女性・健康—ニュートレンド
働く女性の労働の変遷と健康問題
石津 澄子
1
Sumiko ISHIZU
1
1前東京女子医科大学
pp.226-229
発行日 1990年4月15日
Published Date 1990/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900066
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■就業年齢の変化と高学歴化
かつて,日本の働く女性の特徴といえば,平均年齢は20歳代前半と若く,ほとんどの人が独身,勤続年数が短く,当然交替が早く,学歴も中学卒,高校卒が大半を占めていた.したがって,職業の種類も熟練を要しない単純作業,繰り返し作業,事務作業などが主流であった.
この実態に少しずつ変化が見え始めたのは昭和40年ころからで,昭和61年の統計によると,年齢は明らかに中高年化し,高学歴で,結婚し,子供を育てながら働き,勤続年数も長くなり作業内容も専門職が増え,多岐にわたるようになった(総理府統計局資料).
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