特集 原発事故と健康影響—福島県民健康調査と風評対策
—福島原発事故・県民健康調査⑤—妊娠・出産への影響、次世代影響
藤森 敬也
1,2
,
安田 俊
1,2
1福島県立医科大学医学部産科婦人科学講座
2福島県立医科大学放射線医学県民健康管理センター妊産婦調査室
キーワード:
東日本大震災
,
福島県県民健康調査
,
先天性形態異常
,
自然流産
,
人工妊娠中絶
Keyword:
東日本大震災
,
福島県県民健康調査
,
先天性形態異常
,
自然流産
,
人工妊娠中絶
pp.1128-1134
発行日 2023年11月15日
Published Date 2023/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401210174
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ポイント
◆東日本大震災後、福島県内の先天奇形・先天異常発生率(単胎)、早産率、低出生体重児出生率は増加しなかった。
◆東日本大震災後、福島県内の自然流産は増加しなかった。一方、人工妊娠中絶は経年的に減少しているものの、震災直後若干増加しており季節性変動の関与が考えられた。
◆東京電力福島第一原子力発電所事故後4カ月間の放射線空間線量と先天性形態異常との関連は認めなかった。
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