特集 原発事故と健康影響—福島県民健康調査と風評対策
—福島原発事故・県民健康調査④—福島県被災者のこころの健康度と生活習慣の特徴と推移
佐藤 秀樹
1,2
,
前田 正治
1,3
1福島県立医科大学医学部災害こころの医学講座
2福島県立医科大学放射線医学県民健康管理センター
3福島県立医科大学放射線医学県民健康管理センター 健康調査県民支援部門
キーワード:
福島第一原子力発電所事故
,
メンタルヘルス
,
問題飲酒
,
社会的孤立
,
放射線
Keyword:
福島第一原子力発電所事故
,
メンタルヘルス
,
問題飲酒
,
社会的孤立
,
放射線
pp.1120-1127
発行日 2023年11月15日
Published Date 2023/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401210173
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
◆東日本大震災と原発事故後の3年間で被災地住民のメンタルヘルスは改善傾向にあるが、その後は改善の度合いが小さくなっている。
◆問題飲酒の割合も減少傾向にあるが、問題飲酒は健康問題だけでなく社会的孤立を招く恐れがあるため、包括的なケアが重要である。
◆放射線のリスク認知はメンタルヘルスと密接な関連があり、リスクコミュニケーションとメンタルヘルスケアを連動させて行う必要がある。
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.