連載 睡眠と健康を考える・5
子どもの睡眠
大岡 忠生
1
,
山縣 然太朗
1
1山梨大学大学院総合研究部医学域社会医学講座
pp.226-229
発行日 2019年3月15日
Published Date 2019/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209101
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はじめに
睡眠は全ての年代における健康の重要な決定因子である.ことに子どもの睡眠については,現在の健康のみならず,その後の生涯の健康に影響するため,特に慎重な対策が望まれる.メディアやICT(information and communication technology)が普及し,社会全体の生活スタイルが変化したこともあって,日本全体における睡眠時間は年々,減少傾向にある1).このような社会背景の中で,子どもの睡眠はどのように変化しており,今後,どのような対策が必要なのだろうか.
本稿では,近年の国内外の研究や,われわれが取り組んでいる研究を踏まえ,①子どもの睡眠の現状,②成長・発達に対する睡眠の影響,③小児の睡眠を阻害する要因,④子どもによくみられる睡眠障害,⑤今後,望まれる対策や展望について概説する.
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