特集 公衆衛生活動と疫学
日本における臨床研究の現状と,観察データに基づく臨床研究—リアルワールドデータの利用
伊藤 陽一
1,2
1大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 統計数理研究所 データ科学研究系
2大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 統計数理研究所 医療健康データ科学研究センター
pp.907-911
発行日 2018年12月15日
Published Date 2018/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209029
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はじめに
近年,日本における臨床研究を取り巻く状況は,2017年に臨床研究法が制定されるなどして目まぐるしく変化しています.一方,医薬品開発においては,観察データ(リアルワールドデータ)の活用が注目されています.観察データの活用は,臨床研究のみならず,公衆衛生活動の実践・改善においても有効だと思われます.
本稿では,日本における臨床研究の現状を分析し,公衆衛生活動の改善に役立つ方法論の解説を行います.
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