特集 衛生監視・指導行政の現状と課題
自治体における生活衛生監視指導体制の現状と課題
中核市・鹿児島市における衛生監視指導体制の現状と課題
伊地知 洋幸
1
1前 鹿児島市保健所生活衛生課
pp.670-677
発行日 2017年8月15日
Published Date 2017/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208723
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はじめに
鹿児島市は,1871(明治4)年に廃藩置県とともに鹿児島県の県庁所在地となり,1889(明治22)年4月から市制が施行された.第二次世界大戦の戦火で市街地の約9割を焼失したが,市民のたくましい建設意欲のなかで思い切った都市計画が策定され,将来の躍進に備える礎が築かれた.戦後は観光・商工業の発展とともに市域も拡大し,1967(昭和42)年4月29日には隣接する谷山市と合併して人口38万人の新鹿児島市が誕生,1980(昭和55)年7月には人口50万人を突破した.
その後,2004(平成16)年11月1日には吉田町,桜島町,喜入町,松元町および郡山町と合併し,政治・経済・社会・文化等高次な都市機能が集積した南九州の中核都市として発展を続けている1).
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