予防と臨床のはざまで
ヘルスリテラシーを高める保健事業
福田 洋
1
1順天堂大学医学部総合診療科
pp.91
発行日 2017年1月15日
Published Date 2017/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208598
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健康診断に携わるスタッフの勉強会として始まった文天ゼミも74回を数え,2016年10月25日には,年に1回行われる朝まで生テレビ方式の文天シンポジウムが開催されました.朝まで生テレビ方式とは,円卓に議論をするメンバーが座り,その周辺を聴衆が取り囲み激論を交わすというスタイルで,昨年の重症化予防に続き2回目の今年は,「ヘルスリテラシーを高める保健事業」をテーマに行いました.
円卓に召集されたのは,今をときめく健康経営企業を始め,保健事業や職域ヘルスプロモーションに積極的な企業の人事や保健師,健康保険組合の役員,また,中小企業の現状を知る協会けんぽの保健師にもご登壇頂きました.まず最初に私から,国際学会(IUHPE)の話題から,広がる健康格差と人の健康がもっと大きなものに支配されているということ,さらに組織のヘルスリテラシー向上が注目されているという点について話題提供を15分間行い,残り100分以上をすべてディスカッションに当てました.
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