視点
中核市保健所における行政医師の確保のために
松岡 太郎
1
1豊中市保健所
pp.360-361
発行日 2017年5月15日
Published Date 2017/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208657
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市立病院診療科部長から“横滑り”でその市の行政医師へ
冒頭から私事で恐縮です.私の経歴はプロフィール欄でご覧の通りです.医学部を卒業して26年間,大学病院やその関連病院で小児科の臨床や研究に従事しましたが,将来公衆衛生を担う行政医師になるとは夢にも考えていませんでした.市立豊中病院小児科での勤務が十数年目を迎えていたところ,その豊中市が中核市に移行することになりました.ご縁をいただきましたので,豊中市職員の“横滑り”として,豊中市保健所で行政医師として勤務する事になりました.慌てて学生時代の公衆衛生の講義や実習を思い出そうとしましたが,何も覚えていませんでした.焦って学生時代の公衆衛生の教科書を探しましたが,職場は勿論,自宅にも残っていませんでした.私には県型保健所やその本庁での勤務経験がありません.行政医師としての経験も不足しています.強いて取り柄を探せば,市内の土地勘があること,市役所内あるいは市の医師会をはじめとする関係団体に顔なじみが多いこと,くらいだと思います.
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