特集 眼の健康とQOL
カラーコンタクトレンズ,まつ毛エクステンション等の危害
川島 素子
1
,
坪田 一男
1
1慶應義塾大学医学部眼科学教室
pp.424-427
発行日 2017年5月15日
Published Date 2017/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208668
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はじめに
大きな目元は女性にとって永遠の憧れである.メイクをする際,少しでも目元をパッチリさせたいと,アイラインを入れ過ぎたり,まつ毛を盛り過ぎたりしてしまう人は少なくない.また,もっと自然に大きな目になりたいと考えた場合,黒目を大きくする効果のあるカラーコンタクトレズを装用することで目力の強い印象的な顔に仕上げる事ができる.このため,現在カラーコンタクトレンズは,ナチュラルさを維持したまま可愛くなりたい女性を中心に高い人気を集めている.ファッション要素の高いカラーコンタクトレンズだけでなく,地味目なカラーのものなどさまざまあり,職場や学校で使用する女性も増えている.さらに,“まつ毛エクステンション”は,アイメイクにかける手間や時間が省ける上,自然な仕上がりが長く保てる魅力的なアイテムとして急速に普及している.
しかしながら,これらのカラーコンタクトレンズやまつ毛エクステンション,アートメイクなど,目元を強調するようなアイテムによる眼の危害症例も多数発生している.本稿では,眼の健康を考える上で,日常生活において必要な情報について,カラーコンタクトレンズの問題を中心に解説をする.
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