連載 リレー連載・列島ランナー・88
公衆衛生医師と臨床医のはざまで
生野 淑子
1
1大阪市健康局健康推進部健康づくり課
pp.538-540
発行日 2016年7月15日
Published Date 2016/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208474
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公衆衛生医師という仕事
大阪市は約270万人の政令指定都市で,海外からの訪問客数も右肩上がりで活気づいている一方,大都市ゆえの複雑で一筋縄では解決しない様々な健康課題も抱える街です.一介の糖尿病内科医であった私が,そのような諸問題に向き合うようになった転機は「人事異動」という社会人であれば誰もが経験する出来事でした.
「公衆衛生」について学生時代に授業で少し習ったものの,何の知識もないまま公衆衛生医師として働き始めることに強い抵抗感があったこともあり,臨床医の仕事を続けながら公衆衛生の世界に足を踏み入れることになりました.
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