連載 いま,世界では!? 公衆衛生の新しい流れ
西アフリカにおけるエボラウイルス病(Ebola Virus Disease)対策—Complementary Approachとしての地域ケアセンターの役割
奥村 順子
1,2
,
進藤 奈邦子
2,3
1長崎大学熱帯医学研究所(WHO Collaboration Research Center)
2世界保健機関(WHO)本部
3WHOエボラ対策臨床チーム
2WHO Pandemic and Epidemic Disease Department
pp.481-484
発行日 2015年7月15日
Published Date 2015/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208222
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2014年8月8日,世界保健機関(WHO)はギニアから発生し周辺国に拡大したエボラウイルス病(Ebola Virus Disease;EVD)注1)のアウトブレイクが「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」であると宣言した1).続く8月28日には,エボラ対策ロードマップ(Ebola Response Roadmap)を発表し,EVDの国際的な感染拡大を6〜9カ月以内に阻止するとの目標を掲げ,対策強化のための支援を世界各国に求めた2).本稿では,対策の一つとして実施されたコミュニティにおける補足的アプローチ(Complementary Approach)について紹介する.
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