トピックス
訪問看護の現場からみた在宅介護ガイドライン
山崎 摩耶
1
Maya YAMAZAKI
1
1新宿区立区民健康センター
pp.177-180
発行日 1989年3月15日
Published Date 1989/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207889
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◆はじめに
筆者の長くつきあってきたケースに,現在100歳を迎えた一人暮らしの生き生き老人がいる.超高齢者その通りの老化ぶりであるが,そのクオリティあふれる生活は21世紀の老人像を彷彿とさせ,明るい未来社会の予感もさせる.だが,それは約8割といわれる健康老人の姿であって,社会に"老人問題"として,大きな問題を投げかけている病弱高齢者や寝たきり,痴呆性老人などの要介護老人の在宅ケアはこれからの必至の課題であることには間違いない.
厚生省は今年8月,「長寿社会対策推進本部」を発足させ,21世紀に向けた疾病予防と積極的な健康増進,医療や介護を要する老人のケアのありかたなど,活力ある長寿社会の構築に取り組むことになった.
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