特集 歯科口腔保健を巡る話題
歯科保健活動で「地域とつながる」ということ
葭原 明弘
1,2
1は~もに~プロジェクト
2新潟大学大学院医歯学総合研究科口腔保健学分野
pp.111-115
発行日 2013年2月15日
Published Date 2013/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102658
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なぜ住民参加型歯科保健活動が必要だったのか
歯科医師は,せっかく住民の歯を健康にする技術を持ち,さまざまな事業を通じて住民に場を提供しているにもかかわらず,なかなか住民にはそれが伝わりにくいようです.住民の歯科医師に対するイメージは,一般的にあまり良くありません.各地域でアンケートを取ると,歯科医師のイメージは,未だに,白い,暗い,恐い,痛い,待たせる,などがほとんどです.では,どのようにしたら住民に受け入れてもらえるのでしょうか.
住民は歯の健康に関心があります.一方,歯科医師はそれに応えることができる技術を持っています.住民が歯科医院に来院してきちんとした予防処置を受けることができれば,健康を獲得できます.しかし,両者はなかなかうまくつながっていません(図1).
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