海外事情
オーストラリアの高齢者学習活動U3A(University of the Third Age)の紹介
山田 信也
1
Shinya YAMADA
1
1名古屋大学医学部公衆衛生学教室
pp.692-696
発行日 1988年10月15日
Published Date 1988/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207794
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◆はじめに
筆者は昨年秋,国際産業衛生学会に出席のためにオーストラリアのシドニーを訪れた際,引退した高齢者たちが,自身の生きがいを求め,互いに教師となって学習し合う新しい活動の存在を知った.それがこれから紹介しようとするオーストラリアU3A(University of the Third Age)である.
オーストラリアU3Aの存在を知るきっかけを作ってくれたのは,名古屋市民政局高齢化対策部高年福祉課の安立良幸氏である.彼はこの細織の活動を新聞で知り,姉妹都市関係を持つオーストラリア・シドニー市の市役所に駐在している,名古屋市秘書室国際課職員の加藤三紀彦氏にあてて,この組織の調査を依頼する手紙を出していた.そこへ,たまたまオーストラリアの高齢者の人生活動の調査の協力を求めて筆者が立ち寄ったのである.
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