Vocabulary
Semaphorin 3A
美馬 雄一郎
1
,
藤田 順之
1
,
松本 守雄
1
,
中村 雅也
1
1慶應義塾大学整形外科
pp.1330-1330
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_1330
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Semaphorin(Sema)はもともと神経成長円錐に対する反発分子として発見され,現在では器官形成,血管形成,悪性腫瘍の浸潤などさまざまな生物学的領域での活性が明らかになっている.Semaphorin分子群は20種類を超えるメンバーが同定されている.細胞外にSemaドメインという共通領域をもち,それに続くC末端領域の構造上の違いから8つのサブクラスに分けられる.Ⅰ型,Ⅱ型は無脊椎動物に,Ⅲ~Ⅶ型は哺乳類に,Ⅷ型はウイルスにコードされている.Ⅱ,Ⅲ,Ⅷ型は分泌型蛋白で,ほかは膜型蛋白である.Semaphorinの主要な受容体にはPlexinファミリーとNeuropilin(Nrp)ファミリーがあるが,Sema3AはNrp-1/Plexin-A1複合体およびPlexin-A2を介してシグナル伝達している1).
© Nankodo Co., Ltd., 2018