調査報告
保健所デイケアにおけるグループ形成について
天野 薫
1
,
岡本 祥成
2
Kaoru AMANO
1
,
Yoshinari OKAMOTO
2
1岐阜市南保健所
2岐阜大学公衆衛生学教室
pp.422-426
発行日 1988年6月15日
Published Date 1988/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207713
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
保健所におけるグループ活動について,渡嘉敷ら1),2)は就労を直接の目的とせず,社会生活の持続を図ることが目的であると述べている.グループの機能としては,社会の中での生活の時間を延長する一つの手段・方法であり,生活の場を広げ体験の場を確保していく援助である.従って,そこでは,単に社会性や生活技術性の訓練だけではなく,メンバー相互の支え合いが重要なこととなってくると述べている.
また,柏木は3)デイケアを集団療法と考え,デイケアに来ることによって,無為自閉の傾向の助長を防ぐと共に,社会参加ができるようになることを目的とし,構成員(メンバー)が成長していくのは「集団」の力であると述べている.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.