発言あり
自由課題
T. M
,
Y. K
,
S. A
,
A. M
,
Y. H
pp.365-367
発行日 1987年6月15日
Published Date 1987/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207480
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アルコールと肝
アルコールを教室の研究テーマの一つに取り上げているのは,わが国においてアルコール消費量の増加に伴って,アルコールに対する精神的ならびに身体的依存が社会問題となってきている現状と,臓器障害として肝硬変の発生頻度が増加していることにある.しかもこの増加は,アルコール性飲料の相対的値段の低下に由来しているとされており,近年の著しい経済成長の副産物と考えられるのである.
それは,清酒の生活費に対する相対的値段(1級清酒1升の値段を勤労者の平均給与額で割った比率)とアルコール消費量との関係を経年的推移でみると,両者の関係は直線的で,清酒の相対的値段の低下に応じてアルコール消費量は急速に上昇するのである.
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