特集 老人保健法—4年が経過して
老人保健の展開と問題点—神奈川県愛川町の場合
馬場 進太郎
1
,
猫田 泰敏
2
Sintaro BABA
1
,
Yasutosi NEKODA
2
1神奈川県愛川町保健衛生課
2昭和大学医学部公衆衛生学教室
pp.114-118
発行日 1987年2月15日
Published Date 1987/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207421
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■はじめに
愛川町は神奈川県の中央北部に位置し,東は相模川を隔てて相模原市,南は厚木市に接している.面積は34.11平方キロメートル,人口35,651人(昭和61年4月現在)である.豊かな自然に恵まれ,伝統のある繊維関係産業と農業に加え,工業団地が完成して県央の中核的産業都市として躍進を続けている.
本町は従来より「健康」と「福祉」を重点施策として積極的な取り組みを行ってきている.近年の成人病への対策も活発に実施しており,昭和58年2月の老人保健法の施行に当たっては,住民の健康状態や各種保健事業対象者の把握のための実態調査および老人保健データバンク事業などをいち早く打ち出し,先進的に地域に密着した対応を進めている.本稿においては,本町でのこれまでの老人保健の取り組みや現在の状況と問題点,これからの進め方などにつき報告したい.
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