特集 健康科学
栄養と健康
伊藤 雅治
1
Masaharu ITO
1
1厚生省保健医療局
pp.21-25
発行日 1987年1月15日
Published Date 1987/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207400
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
■はじめに
最近のわが国の疾病構造は人口動態統計による死亡原因,国民健康調査による有病率の他,受療率,国民医療費等からみて,循環器疾患,がん,糖尿病等,食生活と係わりの深い疾病が大部分を占めるようになった.
厚生省は昭和53年度より,生涯を通じての健康づくりの推進,健康づくりの基盤整備,健康づくりの啓発普及を三本柱とする国民健康づくり対策を推進している.国民の健康的な生活の啓発普及を図るため,昭和60年に「健康づくりのための食生活指針」を策定し,昭和61年度には「健康づくりのための運動所要量」の策定検討委員会を発足させた.今回はわが国の国民栄養の問題点と,健康づくりのための食生活指針を策定するに当たって,基礎資料とした「疾病予防と栄養に関する検討委員会」報告についてふれたい.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.