特集 感染対策から見た医療廃棄物の諸問題
医療廃棄物処理システムの現状と問題点
佐藤 辰夫
1
,
木野 令彦
2
,
柳川 忠二
3
Tatsuo SATO
1
,
Yoshihiko KINO
2
,
Chuji YANAGAWA
3
1虎の門病院施設課
2町立浜岡病院事務部
3聖マリアンナ医科大学附属病院薬剤部
pp.922-927
発行日 1988年11月1日
Published Date 1988/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209405
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医療系廃棄物処理システムの現状
—虎の門病院の事例
医療系廃棄物の現状
医療の高度化と多様化に伴い,病院から発生する廃棄物は多種多様な物質の種類と量の増大をもたらしているのが現状であり,この傾向は今後も続くであろうと思われる.それとともに,医療系廃棄物の処理に関しては,現在種々の問題が様々な観点から提起されている.
近時,病院から排出される廃棄物は経費削減や省力化などの見地から医療器材の使い捨て,つまりディスポ型が増加し,それに比例してゴミ質もガラス類や高分子系の占める割合が増大し,不燃・難燃性の物質や焼却することによって有害なガスを発生する材料など,その処理・処分はますます複雑になっている.
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