特集 公衆衛生の分野における国際化
日本の民間ベースにおける国際保健協力
川口 雄次
1
Yūji KAWAGUCHI
1
1厚生省大臣官房国際課
pp.30-37
発行日 1981年1月15日
Published Date 1981/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206226
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■はじめに
日本の民間ベースにおける国際保健協力は,戦後の復興期を過ぎ,著しい経済成長をみた1965年前後に着手されており,政府による海外技術協力事業団(OTCA)の活動などとほぼ時期を同じくしている.当初は,1962年設立の日本キリスト教海外医療協力会やアジア救ライ協会のみであったが,1965年には日本熱帯医学協会,1967年には目本国際医療団,1969年に家族計画国際協力財団が設立され,さらに1970代に入ると国際看護交流協会,笹川記念保健協力財団などがこれに加わり,国際保健協力の分野も多彩となり,また活動資金,規模も大きく成長するようになった.
これらの民間国際保健協力団体の状況は表のとおりであり,その歴史年表は図に示されるとおりである.
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