特集 救急医療計画
広域救急医療情報センター
中森 寛二
1
Kanji NAKAMORI
1
1(財)全国保健情報システム開発協会
pp.842-846
発行日 1980年12月15日
Published Date 1980/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206205
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■はじめに
救急医療の問題は,"タライ回し"の言葉にいい表わされるように,社会的な問題であるとともに,現在の日本の医療が直面する多くの困難な問題を包含する医療体系全般にかかわる,極めて重要な問題である.
近年の救急患者の傾向をみると,交通事故以外の急病患者の増加が特に都市部において目立ってきているので,行政当局においても,医師会においても,休日・夜間に発生した急病患者に対する医療を確保するため,休日・夜間診療所の整備をはかったり,在宅当番制をしいたり,内科系以外の科でも全県で当番医を決めたりして,どこかで応需体制が整えられているような態勢をとろうと考えている.
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