発言あり
敬老
e
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c
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a
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d
pp.597-599
発行日 1980年9月15日
Published Date 1980/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206144
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《敬老》の言葉いらぬ時代を願う
老人学級で,そのものズバリ,敬老とはどういうことであってほしいですか,とのぶしつけな質問をしてみても,遠慮深い高齢者の方々からは,答えは返ってこない.《敬老》イコール《敬老の日》という短絡があって,《敬老の日》設立の是非論になってくる.
敬老はあくまでも,心の問題であろうが,精神主義では現実の老人を救えない.具体的に,敬老を表わす施策が考えられねばならない.形の上で,老人に席をゆずらなかったからといって,それで敬老心がないなどと,短絡的に反応する愚は,人生経験豊かな高齢者はすべきではない.医療費が無料化したからといって,病院をサロン代わりに使ったり,高額所得がありながら,無料でみてもらおうとするような心がけの悪い方に,《敬老》される資格があろうか,とも思う.しかし,そういうエゴをも包容するような寛容さも望ましいのだが——.
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