発言あり
夏休み
a
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b
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pp.449-451
発行日 1980年7月15日
Published Date 1980/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206109
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実体験を積む時
元来,夏休みは,教育の社会化と暑さという自然現象によって生まれたのだろう.早くから教育が社会化されたのは,人間の生き,暮らす営みにとってきわめて重要なものであるからだ.ところが,今や教育は,資格や学歴という《社会的なヨロイ》にゆがめられ,知識の伝授が中心となった.そして,親子ともどもそれを求めている.それだけ,人々は《社会的なヨロイ》を着て生きている,ということなのだろう.
ともかく,《連続した自由な時の集合》としての夏休みの生活も,その延長線上に存在する羽目になる.本来,夏休みは,青少年が《生の》《全人格的な》《主体的な》実体験を経験すべき時である.
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