特集 "国民健康づくり"を考える
Health Educationからみた"国民健康づくり"の課題
宮坂 忠夫
1
1東京大学保健社会学
pp.528-531
発行日 1979年8月15日
Published Date 1979/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205895
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■はじめに
"国民健康づくり"をどのように捉えるかについて,述べておく必要があるのではないかと思う.昨年4月,この問題に関連して,同じ厚生省公衆衛生局長から,2つの通知が出されている.一方は4月11日付,知事と指定都市長宛てで,「国民の健康づくり地方推進事業及び婦人の健康づくり推進事業について」と題されており,他方は4月24日付,知事宛てで,「市町村における健康づくり実施体制の整備等について」と題してある(「資料」参照→556ページ).
前者を読むと,「……自分の健康は自分で守るという認識のもとに,各人が日常生活において栄養,運動,休養のバランスをとることを基調として……」とあって,いわゆる健康増進をねらいにしているように思われる.
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