日本列島
がん死亡,第1位—沖縄
伊波 茂雄
1
1沖縄県環境保健部
pp.850
発行日 1980年12月15日
Published Date 1980/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206207
- 有料閲覧
- 文献概要
9月1日から「がん征圧月間運動」がスタートした.がんに関する正しい知識の普及をはかり,早期発見,早期治療によってがんを征圧して健康の保持増進につとめることとし,がんに関する講演会,映写会,検診などが計画されている.
沖縄県におけるがんによる死亡は,昭和52年から死因別死亡のトップとなっているが,昭和54年においても総死亡5,066人の19.9%にあたる1,007人が,がんで死亡し,死因のトップとなっている.全国レベルではこの割合は22.7%となっているが,死因別には2位であり,トップは脳卒中の23%となっている.沖縄県におけるがん死亡率(人口10万対)は92.3で,全国平均135.6の68%しかない(ちなみに,人口10万対の総死亡は沖縄が464.5で,全国平均597.3の77.7%である).
Copyright © 1980, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.