発言あり
公衆衛生と学位
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pp.225-227
発行日 1978年4月15日
Published Date 1978/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205584
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勇気を出して主張したい
今月の「発言あり」のテーマを編集室からいただいた時には眼をこすってこれを見直した.「公衆衛生『学』と学位」ではなくて,よくよくみても「公衆衛生と学位」である.雑誌「公衆衛生」では「公衆衛生」を「公衆衛生学」の同義語として慣用しておられるのかどうかは知らないが,年をとって意地が悪くなり,憎まれ口をたたくことに快感を覚える昨今であるので,思い切ってひねくれ根性を丸出しにして意見を述べてみたい.ただ気になることは,この欄はとく名であって(これも私の気に入らないことの一つであるが),そのために,他の分担執筆者に多少なりとも御迷惑をかける結果になるのではないかということであるが,それは許していただきたい.
私はそもそも,学位廃止論者である.ただし,それを積極的に実現しようとする情熱と勇気を欠くため,結局は消極的賛成者の立場をとるという,情ない状態なのであるけれども.だから,私は,学位廃止の信念を通しておられる人をみると,心の中で,その人に喝采を送り,その勇気に絶大の尊敬を払うのである.
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