特集 脳卒中予防教育
脳卒中予防対策における保健指導
小沢 秀樹
1
,
飯田 稔
1
,
嶋本 喬
1
,
上島 弘嗣
1
,
谷垣 正人
1
,
小町 喜男
1
1大阪府立成人病センター
pp.76-83
発行日 1978年2月15日
Published Date 1978/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205553
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はじめに
秋田地方では,脳卒中を発症することを「あたる」という.この言葉には,脳卒中を運命的なものとして受け入れている響きがあり,脳卒中にかかることが,その人の宿命として避けることができないものと思っているかのようである.
しかも,この言葉は,脳卒中で倒れることがどんなに不幸なことであるかをよく知らない人々の間で使われているのではなく,同じ村の中で,まだ若くして突然の発作で倒れて死亡した人,生命はとりとめたものの,半身不髄のまま,数年,十数年も生命を長らえている人を,身近に見聞している人々の間で使われているものである.
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