特集 第18回社会医学研究会総会記録
一般演題
公害被害・原爆被爆(演題39〜42)
吉田 克己
1
,
黒子 武道
2
,
梅田 玄勝
3
,
八木 邦子
3
,
阿比留 幸子
4
,
山手 茂
5
,
原 玲子
6
1三重大学公衆衛生学
2東京都神経科学総合研究所疫学
3北九州市民公害研究所
4健和総合病院
5東京祁神経科学総合研究所
6代々木病院
pp.849-851
発行日 1977年12月15日
Published Date 1977/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205528
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(1)公害健康被害認定等について
この演題は,引き続く次の演題と一対のものとして,北九州市における大気汚染による健康被害,特にその公害認定に関する事項についての調査結果と,それに基づく演者の見解である.
演者は,現行の公害認定制度の問題点,特に認定制度が,汚染濃度と疫学調査によって地域指定が行われ,運用されて,そのために例えば道路一本,あるいは町内会の境域で境ができ,大きな差異を生じて住民の不満がみられることを述べ,この線引き問題について市当局と交渉を行う一方,住民の健康被害について「疫学調査を成功させる会」などの活動を行ってきたこと等を報告した.
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