特集 第18回社会医学研究会総会記録
要望課題
保健・医療・福祉活動の連携
II.難病(演題29〜34)
園田 恭一
1
,
佐久間 淳
2
,
手島 陸久
1
,
山本 多賀子
3
,
磯部 博明
3
,
寺田 雅子
4
,
内藤 とし子
5
,
阪上 裕子
6
,
松本 由美子
7
1東大・保健社会学
2帝京大・医療社会学
3東京都心身障害者福祉センター
4東京・河北病院
5東京都立北療育園
6国立公衆衛生院
7難病研究会
pp.840-845
発行日 1977年12月15日
Published Date 1977/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205525
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はじめに
ここでの報告は,29のスモンに関するものと33の肢体不自由児施設と保健所の協力例を除き,難病に関する共通的研究方向のものである.まず,スモンが主として医療のサービス過程のあり方から派生しており,また難病がその原因や治療法を不明としている点で,とくに医療人としては責任を感じる.
ところが,演題からみてもわかるように,前者に関してはリハビリテーション,後者に関しては患者・家族に対する医療・福祉援助という,かつての医療があまり重視しなかった面にスポットがあてられていることが,まず目につく.しかしながら,こうした側面と合わせて臨床医からのアプローチなどが,並行してなされていたならば……と,いささか欲の深い願望を抱くのである.
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