特集 第18回社会医学研究会総会記録
要望課題
保健・医療・福祉活動の連携
I.寝たきり老人・難病(演題19〜28)
山本 理平
1
,
奈倉 道隆
2,3
,
青木 信雄
4
,
谷田 悟郎
5
,
川村 佐和子
6
,
内藤 美登里
7
,
青井 由里
8
,
西川 有里
9
,
伊藤 淑子
10
,
中田 賢市
11
,
高坂 雅子
6
,
川村 佐和子
6
,
水上 瑠美子
6
,
松沢 恵美子
12
1南晴病院
2京大・老年医学
3京大・老年医学
4京都・堀川病院
5京都・九条診療所
6東京都立府中病院
7愛知医大病院
8明治学院大
9在宅看護研究会
10東京都立府中病院
11東京都小平保健所
12東京都小金井保健所
pp.831-839
発行日 1977年12月15日
Published Date 1977/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205523
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
「寝たきり老人・難病」に関する演題発表は,ここ数年の社医研において着々と増えつづけ,本年も,演題数においては断然他を引き離すほどの盛況となった.高度な資本主義経済下の国民生活の歪みと,一方において,それに根を同じくする医療構造の不健全さとは,病弱な老人・障害者および確実な治療法の見出されてない難病患者とその家族の苦痛を,ますます増幅している.これから,それに対する対応の諸報告のうち,前半の10題の要点を紹介するわけであるが,その任を委嘱された筆者は残念ながら全体的視野が狭く,かつ文献検索も不十分なので,職掌柄,もっぱら町医者的直観に頼って筆を進めることを,初めにおことわりしておきたい.
座長を担当した10題のうち,初めの3題が老人に関するもの,後の7題が難病に関するものであるが,前者は京都グループ,後者は東京グループによるものである.京都・東京と筆者が名称をかぶせたのは,単に演者の所属地名を意味するばかりでなく,それぞれ研究・活動グループを作っていることを意味する.まず老人に関する京都グループの報告を紹介しよう.
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.