研究
喫煙防止教育の試みと評価—(その3)
福田 勝洋
1
,
三宅 浩次
2
1北大公衆衛生学
2札幌医大公衆衛生学
pp.787-791
発行日 1977年11月15日
Published Date 1977/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205511
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はじめに
筆者らはさきに,若年者に対する健康教育が,若年者の喫煙抑制にどの程度に有効であるかを調べるための実験疫学的研究を企画した1).すなわち,喫煙抑制を旨とする視聴覚教材(以下,教材とする)を視聴せしめることにより,未成年者の非喫煙者が喫煙者になるのをどの程度に防止しうるかを,3種の観察群(対照群,視聴群および強化群)の追跡調査によって調べようとするものである.前報1)2)では,この研究の開始時期における3群の比校可能性3)の検討と,教材の視聴による喫煙防止教育の即時効果について報告した.今回は,その後約2年10月を経て,当時の対象者の大半が成人に達した時期における喫煙習慣を追跡調査し,喫煙防止教育の効果を検討したので,報告する.
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