調査報告
南西諸島における離島の緊急医療の現状
華表 宏有
1
1琉球大学疫学
pp.729-733
発行日 1977年10月15日
Published Date 1977/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205498
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はじめに
南西諸島は,九州と台湾との間のおよそ1,200kmの広大な領域に弓状に点在している,200以上に及ぶ大小の島嶼を総称した呼び名である.1975年,国勢調査の時点で,南西諸島における有人島嶼(以下,南・北両大東島をこの中に含めることにする)は62を数える.
本稿の目的は,この62の有人島の中で大島(通称,奄美大島),沖縄島(通称,沖縄本島)などの主島を除いた,いわゆる小中の周辺離島において,緊急患者が発生した場合の緊急医療(救急医療)の現状を鹿児島・沖縄両県の関連諸資料によって概観し,若干の問題点を提示することである.
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