What's your diagnosis?[133]
南西航空47便
田中 寛大
1
,
佐田 竜一
2
,
鴨田 吉正
3
,
次橋 幸男
2
,
東 光久
2
,
石丸 裕康
2
,
八田 和大
2
,
末長 敏彦
1
1天理よろづ相談所病院神経内科
2天理よろづ相談所病院総合診療教育部(現亀田総合病院腫瘍内科)
3天理よろづ相談所病院血液内科
pp.4-8
発行日 2014年1月15日
Published Date 2014/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414103071
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
病歴
患者:63歳,女性.
主訴:物が二重に見える,ADL低下.
現病歴:入院10日前から徐々に進行する垂直性複視が出現したため,入院1週間前に外来を受診した.右滑車神経単独の軽度麻痺以外に特記すべき神経学的所見を認めず.当日施行した頭部単純MRIでも特記所見を認めなかった.血液検査,頸部動脈エコー検査の予定を組んで,1週間後の外来を予約した後,帰宅した.しかし,入院6日前から嘔気と食欲低下が出現した.5日前から何を言っているのかわからなくなった.その後,1日中寝ているようになったが,何とかトイレには行っていた.入院当日,予約通り外来を受診した.自分では歩行がほとんどできない状態になっており,精査加療目的で神経内科へ緊急入院した.
患者背景:大阪市在住.ADL自立.ペット:犬.漢方・健康食品なし.喫煙歴:40本/日を40年間(3年前から禁煙).飲酒歴:ウイスキー1杯/日.
既往歴:特発性間質性肺炎(当院呼吸器内科かかりつけ).左頰部基底細胞癌切除後(4年前).アレルギーなし.
内服薬:プレドニゾロンⓇ10mg/日,バクタⓇ,ガスターⓇ,ボナロンⓇ.
家族歴:特記事項なし.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.